大黒摩季ツアー『Shine or Rain』『LIVE NATURE#2』ツアーパンフレットデザイン

大黒摩季ツアー『Shine or Rain』『LIVE NATURE#2』ツアーパンフレットデザイン

ビーイング時代。大黒摩季さんアートワーク担当の先輩がいつも仕事がいっぱいいっぱいで、よく先輩の仕事が回ってきました。

先輩はCDジャケットをやっていたから、パンフとツアーグッズまで手が回らない。でも、入稿3日後…「坂口やってや…」みたいな状況。

大黒さんのパンフレットを作れるという喜びより、「手伝わないと、それマジヤバいですね 😱」…という感じ。今も昔も、そういう場面に私は自分の出番を見つけてしまう(麻布十番のデニーズで毎晩夕食をおごってもらったのもあるけど…)ロゴも何パターンも作りました。

『Shine or Rain』では、大黒さんのコンサートまでいく風景をロードムービー風に作りたいから、キメ写真だけでなく、大黒さんの部屋や小物、飼っている猫ちゃんとの対話風景→コンサート前の練習→本番…という流れでデザインラフを(ラフと言いつつ、いっぱつOKもらうつもりで本データで)作った。

あの頃のビーイングのミュージシャンは露出がない=神秘的というブランディングでしたが、少なくともコンサートに来た人には、大黒さんがこんな日常を送って今日という日を迎えたんだよ。というファンの方へのサービスメッセージをこめて作った記憶があります ❤️

撮影はできていて、何百枚もあるポジの選定から…部分的に任せられるより、全部投げてもらった方がストーリーが作りやすい。私はコラージュと構成、いざという時の合成が得意だったので、素材があれば一気に作成できました。3日あっても、確認と校正に時間が取られるのでワクワク作りながらも、慎重に…。

今の時代は「使われているだけだとダメ」ってフレーズをよく聞きます。あの時の私も使われていたけど、私は私を思いっきり認めてあげたいな。会社の事情を考えつつも、いつも主体的に動いていた。だから、上の人と意見が合わない事があっても作品には正面から向き合えていた。それをちゃんと見てくれる人がいました。

目の前の事に一生懸命になれたら、どんな環境でも、時代でも、必要な場所にいれて物事がスムーズに回る。そもそも誰もが個性を持っているから、そこに常に着目していたい。

『使われているだけだとダメ』
    ↓
『やり方を変えてやったらもっと良いよ』って
メッセージですね 👍❤️

このメッセージ、最近よく受け取ります。
たしかに、この強制的にゾーン状態を続けることは身体的に良くないのはわかりました。

お仕事は気づきの場、
たくさん気づかせてくれて
ありがとうございます。