【通販番組】
とある商品を売っている会社の外注デザイナーをしていた頃、通販広告、モニター広告作ったり、通販番組に出たりしてた。
デザイナーはマーケッターではないので、売るための知識はない。でも社長が「いいからあなたがつくってみて!」というのでどうしたら伝わるか毎日考えてた。カメラマン兼で商品撮影、過去のデザイン知識振り絞って。商品も自分の体で実験して観察した。それをTVフリップにしたり注文表に入れ込んだり。
通販番組では『愛用者』として言われたとおり演技してる。身振り大きく、出過ぎず、しゃべる時はハッキリと。時にブリブリしてる。
メディアの力はすごい。30分で100単位の完売が続く。いろんな角度からすごいスピードで魅力をアピール。司会者によっても雰囲気がかわるし、研究者、社長、開発者のどどめの言葉満載。
生放送中にも売れた数がどんどん知らされて、全員が一気にテンション上げて空気感を作っていく。番組が終わっても関係者が興奮しているのがわかる。
それを数回繰り返した時、「世の中にはこういう仕事もあるんだね」と思った。
いろんな体験をさせてくれた社長に感謝してます。商品に関わる仕事をする時、どういう気持ちで広告を制作するか。わたしがその商品の一番のファンになれるか? 「かっこいいもの」と「売れるもの」は違うということがハッキリわかりました。
制作物は秘密だけど『出すサプリ』当時、誰も見てないからって父までネタにしてるよ。仕事となると羞恥心を脇に置ける。