2011年11月にとあるご縁で
大船渡の被災した会社さんに行きました。
『さいとう製菓』の元専務である齊藤賢治さんと
初めてお会いしたのもその時。
津波で流されたさいとう製菓跡地や、山の方の工場。
そして、その時に出会ったいろんな方々のお話を
聞かせていただきました。
その後もお友達と大船渡に行った時も、
いろんな場所に連れて行ってもらいました。
穏やかで、いつも明るく
冗談ばかり言っている齊藤さんが
「毎晩泣いてる」と
おっしゃった時は、
正直、言葉が出てきませんでした。
亡くなった方々のご遺体にもたくさん会ってきた
齊藤さんと、そうでない私。
「この差って、ものすごく大きいよな…」
私の中にまずその思いが出てきました。
その後、石井光太さん(ノンフィクション作家)の
『遺体』という本が出たと同時に買って読みました。
私ができることはデザインだったので、
その後のイベントも参加させていただきました。
それから数年後、
齊藤さんを館長に
『大船渡津波伝承館』ができました。
私は仕事が忙しくなり、しばらく
『大船渡津波伝承館アドバイザリー会議』(略)
にも出ていなかったのですが、(いや、
仕事が忙しいと言ってフタをしたのかもしれません)
久しぶりに出席したら、
変わらぬ皆様の顔ぶれが。
また、暖かく迎え入れていただき、
性質的に個で動きがちな私は、そうしたチームでの
お仕事のあり方や、
『災害で起きたことを後世に伝えていきたい』という
齊藤さんの全く変わらぬ背中を見て、
また関わらせていただくことになりました。
zoomセミナー来れなくても、
誰かお友達と大船渡も行きたいなぁ〜。