チベット3

チベット3

カイラス山の第一キャンプ近くの寺院に行きました。
その近くの草場で現地の人達20人位がいて『来い来い』って手招きして普通に現地語で喋ってくるので、私も普通に日本語で話して…自然と茶話会に参加しました。

チベットの人って山間部に行けば行くほど人懐こい。そして『着て着て』と言われるがままに、ヤク(チベットの山間部で大活躍の牛)のポンチョを着せられました。
みんなが喜んでいるので、某タッキーさんの『宇宙の舞』ならぬ『チベットの舞』をアドリブで披露したら、また喜んでくれて…。

赤ちゃんを産んだばかりの女性とお互いの母国語で話をしました。何を言ってるかわかりませんでしたが、心で聴き合ったので話が尽きません。『よくこんな高地で生きてるね』と言ったら『私達が平地に行ったら生きていけない…』と言われた事はよく覚えています。

若い旦那さんが、赤ちゃん抱っこして🤱というので、抱っこしたり、写真を撮りあおうというので撮りあったり。すると、数人が彼らの親族だとか。みんなニコニコしてて、大歓迎ムードが嬉しかったです ❤️

お茶はヤクのバター茶と小麦粉で練ったダンゴ。食べる事に勇気がいりました。現地の牛乳にあたって何日も下痢で具合悪いまま旅して日に日に痩せていく人もいたので、この好意をどのように受け取るか考えてしまいましたが、普通に味が無理だったので、ノーサンキューが自然と出ました。でも自然と受け止めてもらえました ❤️

帰り際、おじさんがお金をくれるのです。『えー、どうしたらいいの?』と心の中で言いましたが、それはここでのもてなしの一つだとか…。銀行があるわけでもないのに、手持ちのお金を渡そうとする人たち。日本円で10円位らしいのだけど、なんて重みのある10円…この思い出をいただいてきました。
そこからまた違う家族にも会うのだけど、やはりみんなニコニコで現地語で話しかけてくる。言葉はいらないなぁ…と思った日々でした。

私の場合は日々の睡眠不足と高山病の頭痛、気圧の問題からか、顔がずっと浮腫んでいました。紫外線アレルギーもあるけど、手袋をしていないと直後に手がピリピリして、すぐ真っ赤になりました。あと極度の乾燥。お肌には極めて良くない環境ですが、それ以上の感動がメイクをするという事への概念を根底から壊してくれた様な気がします。