チベットでは五体投地をしながら、カイラス山を目指している人々が時々いました。(「五体投地」とは地面に額、両ひじ、両ひざをつけるもっとも丁寧な拝礼とされています)
もちろん、何か月も何年もかけてくることを人生の柱にしている、とても熱い信仰心の方々もいます。
そんな親子を見ました…。
時に、軽装なご年配の方もいて…。雨の日に濡れながら1人歩いている姿を見て、傘をあげようとした人がいましたが、断られました。
カイラスで死にたいと、そういう場所を探している年配の方もいるそうです。その人がそうだったかはわかりませんが、いくらチベットの人とはいえ、雨にあたって何時間も歩くのは危険です。
カイラス山は三つの宗教の山で、頭頂する事は許されていないので、その周りを数日かけて歩く訳です。
でも、仲間のうちの体力ある3人に着いていき、私はカイラス、ギリギリの麓まで行きました。
チベットにいく1か月前に亡くなった父の骨の一部を埋めるためです。
本来なら、余命まであと五か月あったのですが、私が「チベットに行きたい。でも、お父さんが心配だ。」と言ったら、すんなりと『それはいい、行っておいで』と許してくれて、私が心配しなくて済むためか⁈ 出国の1か月前に亡くなりました。
私が安心して行けると思ったのかな⁈ 突然だったのでビックリしましたが、私だけ死に目にも会えて、たくさんのギフトをくれたので、お礼に、一般人が行ける最高に高い場所に父と猫のトキくんの骨を置いてくるというミッションを勝手にたてました。
私の最愛のトキくんも、チベットカイラス山の麓に眠っています。ほんの少しだけど。
そんなことを思い出してしまったので、今日の日記は10分以上かかってしまったな 😅
でも、私も死んだらカイラスの麓で眠りたいわ…と、結構な親孝行をしたつもりでいる、私です。自己満足だけどね…。